横須賀の町
横須賀に住んでいると外人と接することがあります。 私は20歳代の頃、横須賀市内のアパートに住んでいた。 初夏の頃、となりの部屋に米兵の家族が越してきました。 その米兵はプエリトリコ系のちょっと不良ぽい男でした。 奥さんは白人と日本人のハーフでとても美人で知的な感じがその男とつり合わないなと思いました。 3歳ぐらいの男の子がいました。 彼らは日本語を全くわからず、私たちの英語は単語を並べるぐらいでしたが、日常のことは結構通じました。 お盆休みに奥さんが子供をつれて、広島の母親の家へ帰省するという。 何で広島に実家があるのに日本語が全く話せないのか不思議でした。 私の家内が「奥さんがいないなら食事に困るだろう。」と言って、おにぎりを作って持っていってあげるという。 私は、「アメリカ人はおにぎりなんて食べないと思うよ。」と言ったが、 家内は「お腹がすけば食べるよ。」と言って持っていった。 が 日本食は食べないと言われ返された。 でもその晩、友達が来て一杯やるから来ないかと誘われた。 OKと言って、乾き物のつまみを持って行ってみた。 部屋に入ったら、友達が来ていてやはり、プヱリトリコ系の人相のあまり良くない奴だった。 3人で車座に座ってウイスキーボトルが真ん中に置かれた。 水も無ければ、氷も無い、ましてはグラスすら無い。 私がグラスはと聞いたら、無いと言っていきなりウイスキーボトルをラッパ飲みするのである。 私にも飲めと言うので、しょうがなくラッパ飲みでのんだ。 次に彼の友人も飲むという風に、順番に飲むのである。 ヘビーメタの様なレコードをボリュームいっぱいで聞きながら30分程でボトルが一本空になった。 新しいボトルが又一本出され、それと同時に彼らは葉っぱを吸いだした。 私にもすすめられたが、私は普通のタバコで良いと言ってマルボロを吸った。 なぜ私が葉っぱを吸わなかったというと、元々そういうのが好きでないのと、友人が昔、新婚旅行でハワイに行った時に、葉っぱを吸い、あやうくホテルの二十階から飛び降りそうになったと聞いたからです。 友人はその時、空を飛べると思ったそうです。 それから恐くて二度と吸わないと言ってました。 米兵の彼らが、奥さんの留守に一杯やるという事は、こういう事かと思い、招待を受けたことをちょっと後悔した。 奴らがラリらない内に退散しようと思い、ボトルが半分ぐらいになった所で、もう飲めないと言って帰ってきた。 それから数日がたち、奥さんと子供が広島から帰ってきて、何もなかった様な日々が過ぎた。 夏の終わり頃、米兵家族はアメリカに帰ると言って、あっと言う間に引越していった。



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